東京事変再生-夢のまた続き-
2020年1月1日。
テレビにかじりついてジャニーズカウントダウンを見ていた時
とんでもない知らせが飛び込んできた。
東京事変再生
嘘だと思い、恐る恐るファンクラブからのメールを見る。
嘘ではなかった。東京事変は再生する。
何度夢に見たことだろうか。
この周波数(バンド)をお楽しみくださったすべての方へ御礼申し上げます。
短い間ではございましたが、いままで本当に有難うございました。
事変は来(きた)る閏日(うるうび)解散致しますが、我らが作品群は永久に不滅です。
我々が死んだら電源を入れて
君の再生装置で蘇らせてくれ
さらばだ!
能動的三分間の歌詞を彷彿とさせる有名な解散声明だ。
この時から東京事変再生の構想があったのだろうか…?
君の再生装置で蘇らせてくれの伏線が8年越しに回収された。
待ちに待った再生だが、再生が発表される前から東京事変復活論には肯定派と否定派がいた。
綺麗に解散したにだから、復活しなくてもいいのでは?
もう一度東京事変が演奏するところを見たい!!
時には肯定派と否定派がバチバチすることもあった。
それでも、私は東京事変がもう一度演奏している姿を見たかった。
高校受験勉強に勤しんでいる間にあっけなく解散してしまった彼等。
初めてテレビから流れてきた能動的三分間を聴いた時なぜCDを買わなかったのか。
もっとちゃんと東京事変に興味を持って調べたりすればよかった。
そうすれば、ウルトラCやDiscoveryなどのライブに行けていたかもしれない。
何度も何度も後悔した。だから、東京事変再生は本当に嬉しかった。
無論2016年紅白歌合戦の青春の瞬きのように閏年は事変で集まって何かするとは思っていた。また、5人で紅白出てくれたら嬉しいな〜。と呑気に考えていた。知っての通り、椎名林檎は東京オリンピック・パラリンピック開会式および閉会式の基本プランを作成する「4式典総合プランニングチーム」のメンバーに任命されたため、お忙しいだろうから2020年はライブはしないだろうと多くの愛好家が考えていた。
週3でオリパラ会議に出席し、家に帰ったら主婦業、そんな忙しい日々の合間を縫ってオリジナルアルバム「三毒史」ベストアルバム「ニュートンの林檎〜始めてのベスト盤〜」をリリース。2019年でさえこれだけ忙しかったのだから、2020年は尚更。ライブや新曲のリリースといった音楽活動をセーブし、オリパラの方に専念するだろうと誰もが思っていた。
また、ギタリスト長岡亮介がここ数年売れっ子で大忙しなのだ!!今まさに行われている星野源ワールドツアーに帯同。 (あ、そういえば長岡さん去年のPOP VIRUSでなくしたiPhone見つかったの…?)あの独特なテケテケサウンドは近年の星野源の音楽には必要不可欠なものとなった。ここ2年くらい長岡さんは林檎さんの後ろでギターを弾くことはめっきり少なくなった。源さんの活動が忙しくなったからだ。
だから、東京事変で何かするにしろ2020年下半期だろうと思っていた。
しかし、彼等は気持ちいいくらいに予想を裏切ってきた。
我々愛好家は本当に椎名林檎の手のひらで踊らされているのだなとつくづく思った。
最後に東京事変がこのCDが売れずストリーミングやサブスクリプションといった新しい音楽の聴き方が普及したこの時代に再生することは大きな意味があると信じたい。
実際に、ここ2年くらいは亀田誠治氏(師匠)はラジオやイベントなどでサブスクリプション・ストリーミングサービスの重要性を説いてきた。
事変はきっとJ-POP、J-ROCKいや日本の音楽シーンにまた事変を巻き起こしてくれるだろう。
東京事変ティザー映像「BRAND NEW INCIDENTS ▶2O2O」